38歳僕の婚活日誌

婚活から結婚、子育ての日々。そして、新たな命の誕生

本好き彼女と葛藤の中で1

鎌倉のアウトドア婚活で出会った知佳さんとは、その後もLINEで連絡を取り合っていた。

お互いに読書をするのが好きなので、それに関した内容を知佳さんに鬱陶しいと思われない頻度で送っていた。

自分から送ると返事はあるが、相手から新規発信されることは稀なので、知佳さんの自分への優先度はそれほど高いとは思えない。

しかし、相手もいない自分の現状で、連絡のやり取りをできる相手がいることが楽しかった。

そんな中、思い切ってこちらから会うことを提案すると、お互いの予定が空いていたこともあり、鎌倉アウトドア婚活後に初めて会うこととなった。

内容は普通のものではなく、お互いに相手に勧めたい本を持ち寄る読書デートだ。自分は以前から伝えていたお互いに好きな作家の比較的新し目の本を持って行くことにした。

そして、デートの当日。
土曜日の夜にお互いの最寄駅が近い繁華街で待ち合わせをした。

待ち合わせ場所で待っていると、約束時間に彼女は駅の改札から出てきた。

鎌倉へ行った夏から秋へと季節が移り変わっていることもあり、彼女のファッションが違うため、前とは少し印象が違って少々幼く見えた。

この姿を見てしまうと、彼女は相当若いような感じがする。

知佳さんはお酒を飲むのが苦手ということなので、普通にご飯が食べられるお店を選択した。

お店に入って料理を選ぶと、早速、お互いに持ってきた本を紹介し合った。

彼女が持ってきた本も二人が好きな作家の初期の作品で、ストーリーを紹介しつつ、勧めてくれた。

知っている多くの作品の中から読みやすいものを持ってきてくれたようだ。さすがに本好きでたくさん読んでいるだけはある。

こんな感じで、本の話や、持ってきた本の貸し借りや近況を話すなどして、1時間ほど経過した後に思い切って彼女の年齢を聞いてみた。

 

彼女からの回答は、なんと26歳。
自分とは一回りぐらい離れている・・・

 

態度には出さなかったけど、衝撃だった。

それから30分ほど話をしてから店を出て、お互いの路線へと別れた。

本の貸し借りをしたってことは、また会ってくれるということだよね?

そんなモヤモヤとした感情を抱きつつ、帰りの電車に乗った。