38歳僕の婚活日誌

婚活から結婚、子育ての日々。そして、新たな命の誕生

本好きと彼女と葛藤の間で2

知佳さんとお会いしてから1ヶ月が過ぎた。11月になり街並みの景色から徐々に色が失われていった。

知佳さんから借りた本は読み終わった。彼女が勧めるだけあって読みやすく面白い内容だった。

彼女とは前回以降も週に数回程度LINEでのやり取りは続いている。しかしながら、送った日に返信が返ってくるわけでもないので、自分への優先度が低いか、もしくは、直ぐに返信をしないタイプなのかもしれない。

このまま、本を借りっぱなしになるのもよくないと思ったので、再度会って彼女が自分に好意があるのかどうかを探ることにした。

待ち合わせたのは前回と同じ駅。
日曜日の昼下がりにお茶することになった。

喫茶店の席に着くと、借りていた本を各々返却して感想を言い合った。

やっぱり彼女と本の話をしているとすごく楽しい。彼女もそう感じてくれているといいのだけど。

ひととおり感想を述べ合うと、彼女は新たな本を持ってきたと言って取り出した。

前回に借りた後も二人の関係について考えて、もんもんとしてしまったので、今回も借りた後に関係が途切れてしまったりすると気まずい。

もし、彼女にその気がないならばお互いに無駄な時間を過ごしてしまう。

幸いなことに、彼女が持ってきた本は自分が持っている本だった。

「ふー、あぶない、あぶない」

その後、喫茶店を出て、夕食でもと思ったが、知佳さんは別の予定があるとのことだったので、ここでお別れとなった。

この関係はなんなのだろう。

結局、彼女が年齢差を超えて気があるかどうかも分からなかった。再び、もんもんとして日々に突入してしまう。