38歳僕の婚活日誌

婚活から結婚、子育ての日々。そして、新たな命の誕生

イニシエーション・ラブ

婚活に限らず、恋愛の一般的に言えることだが、誰かとお付き合いをするということは、一人一人の経験、感情を単純に足すだけでなく、掛け算で何倍にも何百倍にもなることである

かつて、自分が誰とも付き合ったことがない頃、女性と付き合うのは楽しいのだろうなと思いながらも、おひとり様できる気楽さに甘えて優先してしまっていた。

しかし、実際に女性とお付き合いをしてみると、おひとり様が良いという考えは間違えだったことが分かった。

ふたりでいると、ひとりの時よりも断然楽しく、充実した経験だった。

食べ物で食わずもの嫌いというのものがあるが、それと同様に、自分は女性とのお付き合いする関係にもなったことないにもかかわらず、勝手にひとりよりも得られるものは少ないと決めつけてしまっていたんだ。

なにごとも経験はプラスになる。初めて付き合ったころから、この様に思える様になった。

一年ほどお付き合いをして、最初の恋はゴールまで迎えることはなく終了した。

終わったときはすごく悲しかった。自分はもう他の人とお付き合いできないのではないかと思い込み、この世の終わりかとも思った。

でも、その恋をしたからこそ、ふたりでいる大切さがわかった。そして、また一緒に過ごしてくれる相手を探すようになった。

松田翔太前田敦子で映画にもなったが、乾くるみ原作の小説に「イニシエーション・ラブ」という作品がある。

スリードさせるの話が有名ではあるが、この本の面白いところは、恋愛の中には人生において儀式的(イニシエーション)なものがあるということだと思う。

自分にとってのイニシエーションは最初の相手との関係だった。自分の精神的な未熟さから、この恋は成就しなかったが、もしかすると儀式として行われた恋で最初から成功するものではなかったのかもしれない。

この恋を経なければ、いまの自分はいない。この恋によって、自分は付き合うことの素晴らしさを知ることができた。まさに恋愛について知る儀式であった。

婚活はお金の面も、体力面も活動するのは大変だ。自分の望む未来を掴むために、過去の人との経験を活かして自分は今日も進んでいく。

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)