初紹介&初ファーストコンタクト5
初めてのファーストコンタクトが始まった。お相手は29歳薬剤師のうららさん。
お互いに緊張していたのか、初めはぎこちない挨拶を行い、「初めまして」「今日は暑いですね」などの様子見の会話から始まった。
話を盛り上げるにはお互いの共通点を見つけないといけない。
幸い、うららさんのプロフィールには自分と同じ読書が趣味と書いてあったので、「本がお好きみたいですけど、どのような本を読まれるのですか?」と聞いてみた。
すると、自分も知っている複数の作家名を挙げてくれた。どうやら、かなりの本好きのようだ。
そのまま、本の話題で一気に押し切るべく、共通で好き作家や、おすすめの本について話した。
この話にうららさんも乗ってくれたので、かなりの会話のキャッチボールをすることができたと思う。
続いて、お互いの仕事のことや、休日にどのように過ごしているかなどを話して、自分がどういう人なのかを話し合った。
話しているうちに、自然と緊張も和らぎ、うららさんと話しているのが楽しくなった。そして、気がついて時計を見ると、開始から既に1時間20分も過ぎていた。
会話が楽しくて話し過ぎたかもしれない。長い時間一緒にいるとお互いの粗が見えてしまうので、初回は1時間ぐらいが理想的と何かで読んだ気がする。
せっかくいい感じで進められたのに、しくじるわけにはいかない。
そう思って、会話が少し途切れた頃を見計らって面談終了の口火を切った。
結局、うららさんとの面談は1時30分ぐらいだった。今後、ファーストコンタクトをする際はもう少し短くするように心掛けよう。
別れ間際に悪い印象を残すのはマイナス要因だと思うので、元気よく「今日はありがとうございました。お話しできて楽しかったです」と伝えた。
うららさんからは「私も楽しく話せました。おすすめ頂いた本を今度読んでみます」と笑顔で返してくれた。
これは、かなりの好印象なのかもしれない。
そんな気分の中、彼女と別れて家路へついた。