38歳僕の婚活日誌

婚活から結婚、子育ての日々。そして、新たな命の誕生

恋は花火とともに7

詩織さんとの4回目のデートで衝撃的な告白を受けた。それは、今後再発の可能性がある病気を抱えているとのことだった・・・

考えた。悩んだ。
誰かに相談したいと思った。

しかし、たとえ誰かに相談したとしても、最後に決めるのは自分だ。他人に決定の責任を負わせるわけにはいかない。

詩織さんには前回に会った後に、考える時間が欲しいと伝えている。

最終的には自分がこの現実を受け入れて生きるか、別の道を探すかだ。

受け入れた場合、もしかすると再発して看病や先に亡くなってしまうかもしれない。そのときに、子供がいたらどうする?

親は遠いし、年齢も重ねているので預けるのは難しい。そうなると、1人で育てるしかない。自分にできるのか?

別の道を探した場合はどうだろうか?
詩織さんのようにしっくりくる相手に巡り会えるのだろうか。

詩織さんと出会うまで20人ぐらいの人と会った。その後も新たの人と会っているが、同じような印象を持てる人はいなかった。

そうなると、50人に1人り、100人に1人、もしくは、今後は巡り会えないかもしれない。

別の道を探した場合は結婚できない可能性もある。

この二つの選択肢を考えていると、頭が一杯になり仕事も何もかも手につかなくなる。

こんな感じで1週間悩んだ。
そして、ある結論に達した。

自分は詩織さんの運命を受け入れられるほど強くはない。

長い期間を付き合っていれば情も移るので、このような結論には至らなかっただろう。婚活という彼女との薄い関係だからこそ、まだ解消することができる。

男らしくない、
ひどいやつだ、
いろいろな罵詈雑言が自分の中から吐き出される。

しかし、自分の人生を考えるならば、ここでリスクを取るよりは別の選択肢を探したい。

自分の夢、何のために婚活しているかというと「温かい家庭をつくりたい」という事を思い出した。

この結論には正解はない。
ただ言えるのは、自分の夢を全力で追い求めなければならない。そう心に誓った。