38歳僕の婚活日誌

婚活から結婚、子育ての日々。そして、新たな命の誕生

タイムリミット9ヶ月 崖っぷち婚活2

1年での成婚退会を目指すには、直近の3ヶ月で相手を見つけないといけない。

手持ちの交際相手のカードが無くなってしまったので、仕切り直して婚活に取り組んでいる。

前回お会いした夏希さんからは、見事に「YES」回答をもらい、交際成立することができた。早速、次回に向けて調整中だ。

しかし、その後は5人ほどコンタクトをしたが、しっくりこなかったり、相手から断られたりして上手くいかない。

最初の3ヶ月に比べると、良い流れが来てない気がする。

 

今回お会いしたのはにいなさん(34)
総務事務の仕事をされている方だ。

にいなさんとは住んでいる地域が離れているため、コンタクトをするかどうかを悩んだ。

しかし、最近の流れが良くないこともあり、少しでも可能性が高まるのではと思い、コンタクトをすることにした。

コンタクト場所は高校時代に通っていたあたりの駅だった。駅に降り立つと、周りの景色の変わり様に圧倒された。

高校を卒業してから20年の間に再開発が行われて違う風景の街になったようだ。

昔の感傷に浸りつつ、待ち合わせ場所に居るとにいなさんが現れた。

プロフィール写真と同様にスマートな体型に美形な顔立ちをしている方だった。

近くのカフェに入っていつもの様にコンタクトを開始した。

最初はお互いの住んでいる地域や仕事の話をしていたが、次第に趣味の話に移っていき、最終的にはお互いに好きだという漫画の話で盛り上がった。

コンタクト自体は楽しかった。
ただ、当初から懸念していた様に住んでいる地域が遠すぎた。

職場反対方向だし、生活圏は交わない。
もし、お付き合いできたとしても、今後が辛くなることは間違いない。

最初から結論ありきな感じで申し訳なかったが、にいなさんとのコンタクトはお断りで回答した。

タイムリミット9ヶ月 崖っぷち婚活1

活動始めてから3ヶ月が経過した。
すべての人と交際が打ち切りになってしまったので、振り出しに戻ってしまった。

1年での成婚退会を目指しているので逆算してみる。交際に3ヶ月、真剣交際に3ヶ月掛かったとすると、相手を探すには3ヶ月しか残っていない。

そうなってくると、この直近の3ヶ月の活動が結婚できるかどうかの分岐点になる。

そんな中、仕事が忙しくなってしまい、日々、終電で帰る毎日となってしまった。

これに加えて、土日に婚活を行うのは、相当しんどい。でも、やらねばならぬ。

これからの3ヶ月をこれまでと区別するために第2シーズンと呼ぶことにした。これまでの経験を活かして成功へ導きたい。


今回、お会いするのは夏希さん(35)
プロフィールを見ると建築関係の仕事をされているようだ。設計士などなのだろうか。

いつもの様に地元駅のデパートの前で夏希さんと待ち合わせをした。

夏希さんは170ぐらいある女性としては比較的大柄な方で、お仕事である建築の話や、趣味であるダイビングなどを中心にお話をした。

一番盛り上がったのは、ふたりが応援するプロ野球チームが同じだったときだった。

お互いにチームの魅力や改善点などを挙げ、婚活ではなく、ファンミーティングの様な雰囲気で楽しい時間となってしまった。

これまでは、趣味、趣向は一緒ではなくても良いと思っていた。しかし、同一のものを応援、共有できるパートナーというのも悪くないと夏希さんと会うことで思い直した。

彼女とのコンタクトは面白くて、楽しかった。当然ながら、帰りの電車の中で「YES」回答した。彼女の結果が待ち遠しい。

イニシエーション・ラブ

婚活に限らず、恋愛の一般的に言えることだが、誰かとお付き合いをするということは、一人一人の経験、感情を単純に足すだけでなく、掛け算で何倍にも何百倍にもなることである

かつて、自分が誰とも付き合ったことがない頃、女性と付き合うのは楽しいのだろうなと思いながらも、おひとり様できる気楽さに甘えて優先してしまっていた。

しかし、実際に女性とお付き合いをしてみると、おひとり様が良いという考えは間違えだったことが分かった。

ふたりでいると、ひとりの時よりも断然楽しく、充実した経験だった。

食べ物で食わずもの嫌いというのものがあるが、それと同様に、自分は女性とのお付き合いする関係にもなったことないにもかかわらず、勝手にひとりよりも得られるものは少ないと決めつけてしまっていたんだ。

なにごとも経験はプラスになる。初めて付き合ったころから、この様に思える様になった。

一年ほどお付き合いをして、最初の恋はゴールまで迎えることはなく終了した。

終わったときはすごく悲しかった。自分はもう他の人とお付き合いできないのではないかと思い込み、この世の終わりかとも思った。

でも、その恋をしたからこそ、ふたりでいる大切さがわかった。そして、また一緒に過ごしてくれる相手を探すようになった。

松田翔太前田敦子で映画にもなったが、乾くるみ原作の小説に「イニシエーション・ラブ」という作品がある。

スリードさせるの話が有名ではあるが、この本の面白いところは、恋愛の中には人生において儀式的(イニシエーション)なものがあるということだと思う。

自分にとってのイニシエーションは最初の相手との関係だった。自分の精神的な未熟さから、この恋は成就しなかったが、もしかすると儀式として行われた恋で最初から成功するものではなかったのかもしれない。

この恋を経なければ、いまの自分はいない。この恋によって、自分は付き合うことの素晴らしさを知ることができた。まさに恋愛について知る儀式であった。

婚活はお金の面も、体力面も活動するのは大変だ。自分の望む未来を掴むために、過去の人との経験を活かして自分は今日も進んでいく。

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

 

 

本好き彼女と葛藤の間で7

一回り年下の知佳さんとの読書デート。

彼女の中で自分が恋愛対象なのかどうかを確認しなければいけない。

しかしながら、ふたりで会っていると非常に楽しいので、この関係を壊したくないという想いもある。

確かめてはっきりさせたい気持ちと、このままの関係を続けたい気持ちが心の中で葛藤してしまう。

デートに誘って確かめようと思っていたが、結局は彼女に聞くことはできなかった。

意気地なし・・・

でも、このままではいけない。

停滞していては、結婚というゴールにはたどり着けない。

また会うときに確かめるとなると時間が掛かるし、また聞けないかもしれないので、失礼かもしれないけどLINEで聞くことにした。

しかしながら、送付後に既読にはなるけど返信はなかった。

やっぱりLINEでの連絡は失礼だったかなと後悔し始めた三日後ぐらいに知佳さんから返信が来た。

内容は「恋愛対象とは見れない」との回答だった。ただ、彼女も楽しかったらしく、あやふやな関係を続けてしまっていたようだ。

知佳さんと自分の未来はなかった。

話がすごく合っていただけに、悲しい。

でも、これで前に進める感じがする。

婚活では人を好きになるにつれて、自分が望む相手像がはっきりしてくるような気がする。

今回分かったのは、話が弾む相手と一緒にいるのは楽しいということだ。そのような相手を今度も探そうと思う。

またスタートラインに戻ってしまうけど、振り出しに戻るわけではない。そこには、少しだけ成長した自分がいると信じたい。

本好き彼女と葛藤の間で6

年齢が一回り下の知佳さんとのはなし。
彼女が年齢差を気にするかどうかの答えが出ていなかったので、改めてデートをして確認することにした。

今回のデートは彼女が好きな本に関する内容にした。

待ち合わせは、都内にある読書カフェ。
店内にはたくさんの本が置いてあり、カフェ利用者は自由に読める場所だ。

ふたりでカフェに入ると、ものすごい量の本に圧倒された。これを全て読もうと思うと一生かかってしまうのではないかと思えるぐらいの本が所狭しと置いてあった。

お互いに飲み物を頼み、読みたい本を探して座席に戻った。

自分は直ぐに読み終えるように短編集を手に取った。彼女はよく読むという作家の作品を手にしている。

本を読みながら飲み物を飲みつつ、ときどき会話をしながら1時間ほど過ごした。どうやら、知佳さんもこのカフェを気にってくれたようだ。よかった。

お互いの読んだ本の感想を述べあったりなどしているうちにランチタイムの終了時刻になったので、別の場所へ行くことにした。

 

次に向かったのは大型書店。

ふたりでいろいろなコーナーを巡りながら本について話した。

知佳さんはいろいろな本に興味を示すので、話していて楽しい。こんな時間が今後も続くといいと良いのにと改めて思ってしまう。

書店内で本巡りをしていると、辺りも暗くなったのでご飯を食べに行くことにした。

入った店内でも料理を待っている間、食事をしながら本の話が尽きなかった。

「楽しい、この空間がすごく楽しい」

そんな気分で心が一杯になり、この関係を壊したくないという感情が自然と湧いてくる。

しかし、自分には知佳さんへ年齢差について確かめないといけない。そうしないと、いたずらにお互いの時間を使ってしまう。

心の中で確かめたい気持ちと、このままにしておきたい気持ちの二つが葛藤する。

どうすればいいんだ。

本好き彼女と葛藤の間で5

一回り離れた知佳さんとの初詣デート。
彼女が自分を恋愛対象と思っているのかどうかを確認するために、自分の気持ちを打ち明けた。

「本の話などいろいろとできて楽しかった。もし、年齢差を気にしないならば、お付き合いしてほしい」

駅へと続く帰り道で自分の気持ちを知佳さんにぶつけた。

彼女は少し困った顔を見せながら

「えっ!!そんな風に想ってるとは思わなかった」と、か細い声で声を発した。

そんな言葉を聞いてしまうと、彼女はこれまで僕らが会ってきた回数をどう思っていたのだろうかと疑いたくなる。

やはり、友達としての感情だったのか?

「やはり、年齢が離れているのが・・・」

ようやく絞り出した彼女の次の言葉が、自分の胸へとグサリと突き刺さる。年齢の壁はやはり厚いのか。

その後、彼女からはもう少し考えさせてほしいとの言葉が続いた。このまま関係を続けてもお付き合いできる可能性は低いかもしれない。だけど、その低い可能性に一縷の望みをかけてそれを了承した。

深刻な話をしたせいで、気まずい空気の中、僕らは別々の路線へと別れていった。


気持ちを打ち明けて以降、連絡の頻度は若干減ってしまった。

ただ、そのままにしておいては、逆転ホームランを打つ可能性も無いので、以前と同様にLINEでのやり取りは続いた。

そして、一月が過ぎたが、彼女からの明確な答えはなかった。

その頃、自分は別の方法で婚活を真剣に行おうと考えていた。そのため、それを始めるためには知佳さんとの関係に決着をつける必要があった。

改めて、答えを聞かないと。
そんな思いから、再び知佳さんをデートへと誘う連絡をした。