ラブファントム12
婚活で交際中の弘美さんと真由美さん。
いつかはどちらにするかを決めなくてはいけない。何が決め手になるのかも、いまのところは分かっていない。
本日は会社帰りに真由美さんと食事に行った。
お互いの地元の駅が近いこともあり、休日だけでなく、会社帰りにもデートができるのはポイントが高い。
彼女とは初回のときから話が盛りあがり、一緒にいて楽しい。
でも、自分は彼女のことを恋愛対象としてみているのだろうか。楽しいから一緒にいるだけなように感じてしまう。
今日もご飯とお酒を飲みながら楽しく話せたが、それ以上の感情は感じなかった。
やはり友達なんだろうか。
弘美さんとの間が埋まらない現状で、こちらも結婚のパートナーとなり得ないのであれば、もしかすると振り出しに戻ってしまう可能性もある。
元に戻るのは非常に辛いという考えから、真由美さんとの関係についての結論は先延ばしにしてしまった。
結論の先送りは、真由美さんにとっても、自分にとっても良いこととは思えないが、いまの状態を壊すリスクを怖がってしまった。
婚活は難しい。
お互いにとってぴったりとくる人が現れれば、そこで終了になるが、どちらか片方が違和感を感じると別の人を探さないといけない。
弘美さん、真由美さんと自分はお互いに合うのかどうかを探っている段階だ。
そこでの感情は恋愛かもしれないし、幻かもしれない。婚活という亡霊に踊らされている。
ラブファントム11
交際中の弘美さんと東京大神宮へ初詣に行くことにした。
待ち合わせは神社の最寄駅。
彼女とはこれまで数回会ったが、正直言ってまだ打ち解けられているとは思えない。何かしらの壁を感じてしまう。今回こそは、この壁を打ち破りたい。
待ち合わせ時間に弘美さんは現れた。
冬らしくニットにコート姿でキュートな印象なコーディネートだ。
松の内が終わったとはいえ、東京大神宮の人気は高いようで、1時間程度の行列が並んでいた。こんなに人気だとは思わなかった。リサーチ不足だ・・・
こういう時間を2人で苦もなく過ごせるかどうかも必要な要素だと思い、お互いの正月の話などをしていたらあっという間に時間は過ぎて境内へ入れるようになった。
こういう点では相性は悪くないと思う。
神様にお願いするのは、やはり婚活のことだ。今年こそ、成功するように(できれば弘美さんと)祈願した。
さて、初詣も終わったのでどこかに行こうかと思ったが、なんと弘美さんが体調を崩してしまった。
Oh My God!!
長く並び過ぎたのが影響したのだろうか。
少し休んで他のところへ行ったが、体調を崩した影響からテンションも上がらず、そのまま早々と解散してしまった。
結局、今回も不測な事態が発生したこともあり壁は破れなかった。そして、次回の約束もすることができなかった。
これが運命なのか。
ラブファントム10
新年を迎えた。
昨年の6月に次の39歳の誕生日を迎えるまでに結婚相手を見つけると誓って再度活動を開始した。
そして、見つからない場合は結婚を諦める決意をしていた。
それから半年が過ぎたが、本格的に交際している相手は見つからない。いろいろな人とコンタクトをしてデートを重ねたが、相手は見つからなかった。
残りの半年で成婚退会するにはこの3ヶ月がラストチャンスだ。
現在、結婚相談所経由で交際しているのは弘美さんと真由美さんの2名。
どちらかと、本格的な交際へ進めればベストだが、それ以外の選択肢として継続してファーストコンタクトは行なっていた。
1月初めの3連休の2日は4名の方にお会いした。残念ながら、グッと心に来る人は居なかったが、交際している2人と明確に進展した関係になるまでは、結婚への確率を高めるためにコンタクトを続けようと思う。
そして、3連休の最終日は弘美さんと初詣に行った。
昨年は本好きの人と初詣に行っていたので、2年連続で誰かと行けることができた。
数年前の連絡する人がいない婚活暗黒期と比べると、このような状況になっている自分を少し褒めたい。
初詣は東京大神宮に行くことにした。ここは恋愛の神様として有名なところなので、あやかりたいと思って選んでみた。
この想いが彼女に伝わるといいのだが。
ラブファントム9
「今年の汚れ、今年の内に」
かつて、12月の大掃除の時期にこんな感じの掃除用品のコマーシャルが流れていたことを憶えている。
婚活も今年の内に進められるところは進めておきたい。
年末も押し迫り、新年が迫っていた30日に真由美さんとはランチデートをすることにした。
待ち合わせは地元駅周辺のデパート。
年末ということで店内はいつもよりも買い物客が多くきていた。
その人たちを尻目に僕らはイタリアンのお店へランチデート。
美味しい料理を食べながらだと話は弾む。
初回のときに話し足りなかったことや、近況、年末年始のことなどについて話した。
真由美さんとはまだ2回目にも関わらず、かなり打ち解けた。先に会い始めた弘美さんよりもお互いの警戒心は取り払われていると思う。
弘美さんと、真由美さん。
急に婚活の流れが好転したために同じタイミングで素晴らしい2人と出会ってしまった。
これが同時ではなく、ひとりずつならば一点集中で対応できたであろう。夏にも発生したけど、何の因果か、なぜだか良縁はいっぺんにやってくる。
2人を天秤にかけるのは申し訳ないが、どこかのタイミングで決断をしないといけない。
自分の好みのタイプとしては、容姿は弘美さん。性格は甲乙つけがたいが、打ち解けているのは真由美さんだ。
来年のどこかで決めなくてはいけない。そして、婚活を成功させて終わらせたい。
そう誓いながら新年を迎えた。
まさか、今後、急転直下の展開になるとはこの時は思いもしなかった。
ラブファントム8
真由美さんとのコンタクトの翌日にコンシェルジュから交際成立の連絡があった。
彼女との出会いがかなり良かったので、コンシェルジュに返信メールで現在の状況と気持ちを報告しておいた。
コンシェルジュからその先へどの様に伝わっているのかは正直言って分からないが、少しでもこちらの好意が伝わればと思っての報告だ。
季節は12月の下旬にさしかかり、街はクリスマスムード一色となった。
弘美さんはクリスマスまで仕事が忙しく、真由美さんは昨日会ったばかりなので、今年のクリスマスは一緒に過ごせるとは思えない。来年こそはパートナーとこの時期を迎えたい。
二人の方とは毎日のようにメールでやり取りをしていたので、年内中にデートをする約束をすることができた。
弘美さんとはクリスマス明けの26日に都内でイルミネーションを見てから食事をした。
彼女とは過去2回で話は盛り上がってはいるが、まだお互いに遠慮している部分があるように感じた。
そのため、イルミネーションのようなロマンチックなものを見れば進展するのではないかと思ったので誘ってみた。
都内でかなり有名なイルミネーションを見に行ったので、周りはかなり混んでいた。
ただ寒い中で待たされるのではなく、少しずつは進む人の流れだったので、ストレスを感じることなく楽しむことができた。
その後に食事をして楽しかったが、まだまだお互いに遠慮してしまっているので、若干ぎこちない。
もう少し回数を重ねれば解消されるのだろうか。
弘美さんと一緒にいる楽しさとともに、少し不安を感じたデートで だった。
ラブファントム7
寝坊して初めてファーストコンタクトに遅刻してしまった。
幸いなことに、お相手と連絡が取ることができ、待っていただけるとの回答をしてもらえたら。本当に申し訳ない。
本日のお相手は真由美さん(35)
WEB関係のお仕事をされている方だ。
真由香さんとの待ち合わせ場所は地元のよく利用する駅だった。
待ち合わせ時間からかなり遅れているので、できるだけ早く着こうと急いだ。
それでも、30分程度当初の時間から遅刻してしまった。
お会いすると、即座に遅刻のお詫びをし、近くのホテルのラウンジでコンタクトを始めた。
自分もWEBに携わる仕事をしているので、真由美さんとは話があった。
そのため、仕事関連の話を皮切りに、趣味やお休みの日の過ごし方などについて話して盛り上がることができた。
現在、交際中である弘美さんとも初回から話が弾んだが、真由美さんとは、それ以上に最初から気があったような感じがする。
最近、婚活の流れが良くなってきたと思ってはいたが、ここで、更に気の合う方と巡り会えるとは思えなかった。
真由美さんとはコンタクトを1時間ほど行って解散となった。
こちらが遅刻したにも関わらず、心地よい対応をしていただけた。その部分も含めて、今後も会いたいと思い、帰りの電車の中で「YES」回答をした。